”ちょっと未来が行き交う場所” 次世代型エキナカ商業施設「エキュート秋葉原」 の新奇性とは

上林 大輝 (ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者)
Pocket

「集中レジ」で複数ショップを一度に買い回り可能

 エキュート秋葉原は、常設23ショップ、催事1ショップの計24ショップを展開する。うち、16ショップでは、エキュート秋葉原限定の商品をラインアップし、独自性を演出する。

 施設内のショップは、各店舗内のセルフレジで端末を操作して商品を購入できるショップが集まったセルフレジエリアと、複数ショップの商品をまとめて会計する「集中レジ」のエリアに分かれている。

 セルフレジエリアでは、総菜やスイーツなどを販売する多様なショップが並ぶ。弁当や総菜を販売する「はなまるKitchen」は、セルフレジと有人レジの両方を兼ね備え、お客の好みに合わせたかたちで商品を購入できる。洋菓子店の「ARROW TREE(アローツリー)」は、同店初のフルセルフレジのみの店舗としてオープン。お客はタルトやパフェなど、完全個包装されたスイーツを手に取り、そのままレジで会計ができるため、よりクイックに商品を購入することができる。

セルフレジエリアで弁当や総菜を販売する「はなまるKitchen」は、セルフレジと有人レジの両方を兼ね備え、お客の好みに合わせたかたちで商品を購入できる
セルフレジエリアで弁当や総菜を販売する「はなまるKitchen」は、セルフレジと有人レジの両方を兼ね備え、お客の好みに合わせたかたちで商品を購入できる

 もう1つの「集中レジエリア」では、鶏総菜や魚総菜など、専門店のこだわりの商品を自由に買い回ることができる。お客は集中レジに選んだ商品を、忘れ物のビニール傘を再利用してつくられたカゴ「Recycle Umbrella basket」に入れてレジに持っていき、バーコード読み取りから会計、袋詰めまでを自身で行う。

忘れ物のビニール傘を再利用してつくられたカゴ「Recycle Umbrella basket」の写真
忘れ物のビニール傘を再利用してつくられたカゴ「Recycle Umbrella basket」

 集中レジエリアで購入ができるショップは、鶏総菜専門店の「ビッグオーブン チキン・アサヒ」、海鮮弁当を販売する「sakana bacca(サカナバッカ)」などのほか、神戸屋(大阪府/桐山晋社長)のエキナカ型の新業態「THE STAND BY KOBEYA」など6店舗。これらの、一部店舗では、エキュート秋葉原限定メニューを開発している。

 さらに、集中レジエリアでは、業務DXロボットの開発を手掛けるugo(東京都/松井健社長)が開発したロボスタッフ「ugo Pro」を、接客案内ロボットとして採用している。同ロボットの商業施設への正式採用はエキュート秋葉原が初となる。

集中レジエリア
集中レジエリアでは、業務DXロボットの開発を手掛けるugoが開発したロボスタッフ「ugo Pro」を、接客案内ロボットとして採用している

1 2 3

記事執筆者

上林 大輝 / ダイヤモンド・チェーンストア 編集記者

2000年生まれ。埼玉県出身。法政大学文学部英文学科卒業後、地方新聞社の営業職を経て株式会社ダイヤモンド・リテイルメディア入社。

流通小売の専門誌「ダイヤモンド・チェーンストア」編集部で執筆・編集を行う。

趣味はお笑い鑑賞、音楽鑑賞。一番好きなアーティストは椎名林檎。

関連キーワードの記事を探す

© 2025 by Diamond Retail Media

興味のあるジャンルや業態を選択いただければ
DCSオンライントップページにおすすめの記事が表示されます。

ジャンル
業態