ローソンは4月15日から「無印良品」を導入する店舗で、良品計画と初の共同開発による「不揃いバウム ブラン&ストロベリー」と「同 ブラン&オレンジ」(各税込220円)を発売する。両社はこれまで化粧品や文具などで共同開発を行ってきたが、食品カテゴリーでは今回が初の取り組みとなる。「不揃いバウム」は無印良品の店舗でも販売される。(4月8日~14日までのニュースをまとめました)
ローソン
スリーエフとの資本業務提携契約を終了
ローソンは、積極的な成長投資に加え、経営・事業基盤の強化に向けた資金配分を進める中で、政策保有株式の縮減を進めてきた。その方針に基づき、保有していたスリーエフ(神奈川県)の全株式を売却することを決定した。これに伴い、両社間の資本業務提携契約は終了し、4月10日付で新たに業務提携契約を締結した。従来からの協業内容および共同事業のために設立した合弁会社エル・ティーエフ(神奈川県)への出資は継続する。
余剰食材を使用した「もったいない手巻寿司」
恵方巻の余剰食材を使用した商品として、4月15日から近畿地区の店舗で「もったいない手巻寿司 漬けまぐろ」と、そのほかの地区の店舗で「もったいない手巻寿司 焼穴子と玉子」(各同225円)を発売する。既存の魚介類の手巻寿司より約1割安い価格に設定した。
セブン&アイ・ホールディングス
<2月期決算>セブン–イレブンは営業収入と営業総利益で伸び悩み
セブン&アイ・ホールディングス(東京都)の25年2月期決算(連結24年3月1日~25年2月28日)は、営業収益が対前期比4.4%増の11兆9727億円、営業利益が同21.2%減の4209億円、経常利益が同26.1%減の3745億円、純利益が同23.0%減の1730億円となり、増収を達成したものの各段階利益で20%を超える減益となった。
主力の海外コンビニエンスストア事業については、営業収益が同7.7%増の9兆1707億円と堅調な伸びをみせたが、営業利益が同28.3%減の2162億円と低調だった。
セブン–イレブン・ジャパンの経営成績は、「加盟店からの収入」に「その他の営業収入」を加えた「営業収入」が同50億円減の8288億円、売上高は同101億円減少して506億円だった。売上原価は同70億円減となったものの、営業総利益(営業収入+売上高-売上原価)は同81億円減の8435億円と伸び悩んだ。その結果、営業利益は同172億円減の2337億円、経常利益で同129億円減の2847億円、純利益で同91億円減の2019億円となった。
大阪・関西万博で遠隔接客の実証開始
大阪・関西万博会場内の2店舗とオープンイノベーション施設「QUINTBRIDGE」(大阪府大阪市)で、遠隔接客の実証を4月13日から開始した。離れた店舗を日本電信電話(東京都:NTT)の次世代ネットワークであるIOWNを介して、avatarin(東京都)が独自に開発したアバターロボット「newme(ニューミー)」を活用し、NTTパビリオン施設内の遠隔接客ルームから店舗での遠隔接客を行う。来店客と操作スタッフ双方にストレスのない遠隔接客体制の構築をめざした。
ファミリーマート
「加盟店オンライン学習システム」を導入
好きな時間に学びたいことを学べる「加盟店オンライン学習システム」を、4月下旬から全国の店舗に順次導入する。加盟店スタッフに新たな学びやリスキリングの機会を提供し、自己学習を促す環境整備のため導入するものだ。コンテンツは、労務管理、コンプライアンス、品質衛生管理などの必須項目のほか、人材育成、ファミペイなどの基礎項目からなり、導入開始時には約80種類の学びたい・知りたいコンテンツを採り入れた。同システムの導入により、これまで学習・リスキリングに要していた時間を最大50%削減できるようになった。
発売13日間で累計販売数500万食を突破した「白生パン」
3月25日から「白生コッペパン」「白生クロワッサン」「白生フランスパン」(各同168円)の3種類を発売し、4月1日から第2弾として「白生クリームパン」(同158円)を発売した。これら「白生パン」シリーズは、発売からわずか13日間で累計販売数500万食を突破した。また、4月8日からは新たに「白生ドーナツ(チョコホイップ)」(同145円)と「白生コッペパン(トリプルチーズ)」(同158円)を発売した。
3年連続でベースアップ
25年度春季労使協議で、3年連続となるベースアップを実施し、月例給の改定と初任給の引き上げを決定した。賞与を含めた年収の引き上げ率は約8.9%。ベースアップを若年層に重点を置き、定期昇給と合わせて月例給は約3.7%のアップとなった。また、初任給については、今年4月入社の大学卒新入社員を対象に1万5000円引き上げ、26万円(東京勤務の場合)とした。
「チーズスイーツだらけ!」を開催
「あま~いチーズ味」のデザート・パン・アイス・菓子などのオリジナル商品8種類を集めた「チーズスイーツだらけ!」を4月15日から開催する。チーズをクリーミーな味わいにした“レア”、とろけるレア感とねっとりしたベイクド食感のある“ミディアム”、しっかり焼き上げた“ベイクド”の3種類の調理方法を、それぞれの商品に合わせて採り入れた。
<2月期決算>事業利益微増も当期純利益は大幅増
25年2月期決算(連結24年3月1日~25年2月28日)は、営業収益が対前期比0.8%減の5037億円、事業利益が同1.5%増の850億円、当期純利益は同63.9%増の849億円で着地した。
国内コンビニエンスストア事業のチェーン全体の売上高は同0.9%減の3兆2438億円だった。単体の営業収益は同0.4%減の4688億円、事業利益は同0.7%減の803億円、当期純利益は同39.9%増の732億円となった。
24年度は、既存店日商が42カ月連続で前年超えを達成し、好調を維持したほか、デジタル活用による生産性向上に向けた取り組みや、独自性のあるSDGsの取り組みを進め、連結事業利益を13億円ほど押し上げた。
25年度については、営業収益で23億円増の5060億円、事業利益で50億円増の900億円を計画する。看板商品の育成と「スイーツ」「おむすび」などのカテゴリー強化、売場面積の拡大(アポロ計画)、「ファミマオンライン」などによる顧客接点の拡大を進める。
スリーエフ
<2月期決算>営業・経常利益は2ケタ近い伸びを達成
25年2月期決算(連結24年3月1日~25年2月28日)は、営業総収入(加盟店からの収入+その他の営業収入+売上高)が対前期比0.4%増の139億円、営業利益が同9.7%増の9億円、経常利益が同9.7%増の10億円、純利益が同33.3%増の2億円で着地した。なお、チェーン全店の売上高は同1.8%増の670億円だった。
売上総利益は6100万円減少したが、売上原価が2億円減ったことで、営業総利益は2億円増加した。販売費および一般管理費の1億円増を営業総利益増加分が吸収し、営業利益を8800万円増やした。
連結会計年度は5店舗を新規出店し、4店舗を閉店。年度末の総店舗数は329店舗にとどまった。7年を経過した店舗については、設備機能の改善などを目的とした改装を順次行い、収益改善が見込めない店舗はリロケートを実施。利便性向上のため駐車場拡張などハード面の改善にも取り組んでいく。
ミニストップ
<2月期決算>2ケタ増収遂げるも最終赤字を計上
25年2月期決算(連結24年3月1日~25年2月28日)は、営業総収入が対前期比10.7%増の874億円と2ケタの伸びとなったが、営業損失34億円、経常損失28億円、純損失67億円を計上し、最終赤字となった。
営業原価が85億円増加したことで、営業総利益は1億円減の407億円にとどまった。一方、従業員給料および賞与、業務委託費などが膨らみ、販売費および一般管理費は27億円増の442億円を計上し、営業損失につながった。
ポプラ
<2月期決算>減収・営業増益に
25年2月期決算(連結24年3月1日~25年2月28日)は、営業総収入(売上高+加盟店からの収入+その他の営業収入)が、対前期比2.8%減の120億円、営業利益が同1.0%増の4億円、経常利益が同14.5%増の4億円、純利益は同18.5%減の3億円となった。純利益の減少は、前期に計上した固定資産売却益が大きく減少したことや法人税などが増えたことによる。自己資本比率については、前期末の12.5%から8.2ポイント改善して20.7%となった。