ハローズ
37期連続の増収、12期連続の増益
計画通りの新店・改装で堅調な成長
25年2月期は増収減益で、当初の業績予想を上回る結果となった。前期に続き営業利益および経常利益が2ケタ伸長を達成し、37期連続の増収、12期連続の増益で着地した。増収の要因としては、計画的で堅調な新店の出店(2店舗)と既存店の改装(7店舗)を行った点にあるとしている。
付随して、地域に密着した商品や簡便商品、PBの拡充をはじめ、レイアウトの変更や冷蔵・冷凍ケースの刷新など設備の更新も行った。
25年2月期は、生鮮の仕入価格上昇に伴う粗利益率の低下や、販管費の増加が目立った。販管費のうち、インフレ下で働く従業員に配慮した処遇改善による人件費増加があった一方、自動発注システムの拡大などバックヤードの業務改善に取り組んだ。また、一般管理費のうち電気代はオフサイトPPAの設置による再生エネルギー電力を使用するなど改善に努めた。以上の要因に加えて、売上高の好調も大きく影響し、営業増益になった形だ。
そのほか、販促では生活防衛企画および自社会員カードのポイント優遇施策を継続して実施。新たにアプリを導入したことで利便性も向上した。物流領域では、賛同企業と連携して「中四国物流研究会」を発足、一部で協同活動を開始した。
26年2月期より2030年2月期までの5か年で新たな中期経営計画「瀬戸内2814計画」に取り組む。長期ビジョン「西日本5000億円構想」と、「食をプロデュースするハローズへ進化」というスローガンを掲げている。①商勢圏拡大による持続的成長、②従業員の活躍による生産性の向上、③需要対応の適正化による顧客満足の実現を3本の柱としている。
26年2月期はドミナント強化に向けて新規出店1店舗および既存店の改装6店舗を計画、営業収益は+6.4%の増収を見込んでいる。また、MDの強化および既存店の活性化にも取り組むことで、25年2月期比で既存店売上高100%以上を目指し、増収増益での着地を計画している。
代表取締役社長 : 佐藤 利行
売上高 | 売上高 総利益率 | 売上高 営業利益率 | 売上高 販管費率 | 売上高 経常利益率 | 売上高 当期純利益率 |
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195,444百万円 | 24.9% | 5.5% | 22.2% | 5.5% | 4.3% |
決算期:2024年2月 / 個別