アオキスーパー、名古屋の大型商業施設「アズパーク」に近距離モビリティ「WHILL(ウィル)」導入

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WHILLモビリティサービスとショッピングセンターアズパーク
(アオキスーパー ニュースリリースより)

 アオキスーパー(愛知県)とWHILL(東京都)は6月10日、名古屋市中川区にあるアオキスーパー運営の大規模商業施設「ショッピングセンターアズパーク」に、免許不要で歩行領域を走行できる近距離モビリティ「WHILL(ウィル)」を導入すると発表した。

 今回の導入により、足腰や体力に不安のある来店客でも快適に買い物を楽しめる環境を整備。さらに、従業員およびその家族の介護負担軽減やQOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上を目指し、福利厚生としてWHILLを活用することで両社が連携する。福利厚生におけるWHILLの導入は、東海地方で初めての取り組みとなる。

 日本では65歳以上の高齢者が人口の約3割に迫るなか、長距離歩行が困難な高齢者の増加や、2024年4月から義務化された「合理的配慮」への対応として、施設のバリアフリー化やアクセシビリティの整備が求められている。

 また、高齢化の進行により介護の担い手が不足し、仕事と介護の両立も課題となっている。2人に1人以上が働きながら親や家族の介護に関わっているとされ、介護を理由とする離職者も増加傾向にある。このため、2025年4月から改正育児・介護休業法が施行されており、企業には一層の対応が求められている。

 WHILLは、小回りの利く設計や段差を乗り越える機能を備えた電動モビリティで、全国の大型商業施設など80カ所以上で導入されている。アズパークでは、専用アプリやサービスカウンターを通じて、誰でも手軽に利用できる。

 あわせて、アオキスーパーが採用した「WHILL福利厚生パッケージ」は、従業員やその家族の健康維持、介護負担軽減を支援する柔軟かつ経済的なサービス。仕事と介護の両立を支えるとともに、障がいを持つ従業員への配慮や、多様な人材の採用促進、ダイバーシティの推進にもつながる。

WHILL福利厚生パッケージ
(アオキスーパー ニュースリリースより)

 アオキスーパーとWHILLは、この連携を通じて、顧客や従業員、その家族を含む地域社会全体にWHILLの利用機会を広げ、誰もが安心して暮らし続けられる社会の実現に貢献することを目指すとしている。

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