BIPROGY、JR西日本のキャッシュレス新サービス「Wesmo!」に決済プラットフォームを提供

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　BIPROGY（東京都）は、西日本旅客鉄道（JR西日本、大阪府）が5月28日より提供を開始した新たなキャッシュレス決済サービス「Wesmo!（ウェスモ）」に対し、決済プラットフォームを提供したと発表した。

　「Wesmo!」は、JR西日本が推進するリアルとデジタルを融合させたオープンプラットフォーム「WESTER」の中核を担う決済サービス。鉄道事業者としては国内初となる第二種資金移動業者への登録を経て誕生し、地域経済の活性化とユーザーの利便性向上を目的としている。

　BIPROGYは、資本業務提携を結ぶインフキュリオン（東京都）の「Wallet Station」を活用し、「Wesmo!」におけるキャッシュレス決済、加盟店間送金、売上金の迅速な入金処理などを可能にする独自の資金移動システムを提供している。これは、生活者の「移動」を価値に変える「Moving is Value.」というブランドコンセプトを支える技術基盤を担うものである。

　「Wesmo!」では、店舗に設置されたBLUEタグ（専用NFCタグ）やQRコードをスマートフォンで読み取る、またはユーザーが提示するQRコード・バーコードを店舗側が読み取ることで、スムーズな決済が可能。

　加えて、支払金額に応じてWESTERポイントが付与され、同ポイントを決済に利用することもできる。今後はICOCAへのチャージ機能やデジタル給与の受け取り機能の提供も予定されている。

　BIPROGYはこれまでにも、JR西日本と20年以上にわたり、人事系や会員管理などの基幹システム、MaaSアプリや観光アプリの開発などで協業してきた。今回の取り組みは、同社が注力するスマートライフ分野におけるエンベデッド・ファイナンス（組込型金融）事業や、ダイレクトオンラインチャージ事業「doreca」とも連携し、非交通領域においても新たな価値創出を目指すものである。

　両社は今後も、「24時間お客さまとつながり、段違いに便利でおトクで楽しい体験を提供するWESTERワールドの拡がり」の実現に向け、「Wesmo!」の機能拡張や新サービスの開発を進めていく方針である。BIPROGYは、金融とモビリティの両面から統合的なプラットフォーマーとして、ビジネスエコシステムの形成と社会課題の解決に貢献していく構えだ。