ローソン、四国初の建物建材の約9割を再利用したリユース店舗オープン

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ローソン、四国初の建物建材の約9割を再利用したリユース店舗
画像(左:閉店店舗解体の様子、右:完成店舗) ローソン・ニュースリリースより

 ローソン(東京都)は、閉店したローソン店舗の建物建材を新店舗に再利用する取り組みを行っている。今回、同取り組みによる「ローソン綾川町店」(香川県綾歌郡)のリニューアル工事が4月25日に完了した。閉店店舗の建材を新店舗に再利用するのは、全国で3店舗目の取り組みであり四国では初の事例となる。

 今回の取り組みでは、従来は廃棄されていた閉店店舗の躯体・外壁部分(基礎部分を除く)の建材を、重量ベースで約9割再利用している。これにより、新店舗の建設にかかるCO2排出量は、通常店舗と比較して約6割の削減が見込まれ、国際的な課題である建築関連のCO2排出「エンボディード・カーボン」の削減を実現する。

 再利用の対象は、ローソンと大和リース(大阪府)が共同開発した「DL-e(ディーエルイー)工法」により建設された店舗のうち、一定の条件を満たすものである。同社では2013年から標準的な店舗にこの工法を採用している。

 「DL-e工法」は、東日本大震災の被災地で迅速に店舗営業を再開するため、組み立てと解体が容易な仮設店舗の建設を目的に開発された、軽量鉄骨を用いたプレハブ工法だ。規格化された建材を現地で組み立てる方式で、開発当初から再利用を見据えて改良が重ねられてきた。

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